社長メッセージ
時代の変化
株式会社山田写真製版所は1921年に創業しました。まもなく100年を迎えます。情報の中心が紙媒体だったこの100年、私たちは製版を中心とした印刷技術で、さまざまななお客様を支えてきました。
しかし、インターネットが出現して25年、情報伝達の主役は紙からインターネットへシフトし、印刷物の受注チャネルをも変え、印刷業界を取り巻く環境は大きく様変わりしました。

山田写真製版所の強みの追求

当社は、この激変の時代にどのように対応していかなければならないのでしょうか。
私は、その鍵は「山田写真製版所の強みの更なる追求」にあると思っています。
当社の強みとは、製版技術、印刷技術で培ってきた「色の再現性の技術」と「色の知識」であることは間違いありません。他社の追随を許さない知識と技術であると自負しています。この強みを激変の時代にどのように生かしていくべきか。そのためには、「変わらないもの」と「変わるもの」を知る必要があると思います。
変わらないもの・変わるもの
高級美術印刷
変わらないものとは、美術関係の図録や高精細で表現するデザイン性が高いポスターなど、高級美術印刷といわれるものだと考えます。
高級美術印刷に対する価値感と需要は簡単にネット印刷に取って代われるものではありません。高級美術印刷は、デザイナーと共に創り上げる知識生産物そのものといえます。データを機械的に印刷するだけではない「人の感性」がものをいう仕事です。
この知識と技術を必要とした印刷物を仕上げる会社はどんどん少なくなるでしょう。このニッチな市場において山田写真製版所の強みと存在意義はますます必要とされると思います。
高級美術印刷に対する価値感と需要は簡単にネット印刷に取って代われるものではありません。高級美術印刷は、デザイナーと共に創り上げる知識生産物そのものといえます。データを機械的に印刷するだけではない「人の感性」がものをいう仕事です。
この知識と技術を必要とした印刷物を仕上げる会社はどんどん少なくなるでしょう。このニッチな市場において山田写真製版所の強みと存在意義はますます必要とされると思います。

デジタルメディア媒体との融合

変わるものとは、デジタルメディア媒体です。技術の変化による表現媒体はどんどん進化していくでしょう。これは後戻りできない変化です。しかし、変わるものの中にも変わらないものがあります。それは「デザインと色」です。また、人が「色を美しいと感じること」も変わらないといえます。そして情報を最適に伝えるデザインも普遍的なものでしょう。当社の「色の再現性の技術」と「色の知識」の強みは、必ず、新しい技術にも生かせます。いや生かさなければなりません。新しい表現媒体に対応する根底には、その技術をどう理解するかにあります。新たな課題に対して果敢に挑戦していきたいと思っています。
環境問題への取り組み
また、環境問題も変わっていくものの一つです。紙は環境を破壊するものの一つといわれています。紙の良さを追求することと環境問題は相容れないものがあるかもしれません。
しかし、この2つの調和を目指すことは印刷業界の責務といえます。当社としましても、持続可能な社会の実現に向けて継続的に取り組むことにより、社会から信頼される企業を目指してまいります。
しかし、この2つの調和を目指すことは印刷業界の責務といえます。当社としましても、持続可能な社会の実現に向けて継続的に取り組むことにより、社会から信頼される企業を目指してまいります。

未来の山田写真製版所

激動の時代。これから先も印刷業界はさまざまな課題に挑戦していかなければなりません。しかし、こんな時代だからこそ、当社がどのように進化・発展していくか楽しみでもあります。従業員の強みを最大限に生かし、色のエキスパートとして更なる努力をしていきます。これからの山田写真製版所に期待してください。業界の範となるよう努めてまいります。
代表取締役社長
