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浅葉 克己
浅葉 克己Katsumi Asaba

ADが何を狙っているかというところまで、PDに触れてもらうとスムーズに行くと思います。
クリエイターが苦労を重ねて創りあげたアートを現場作業として「定着」させる段階として、PDの役割は非常に大切である。
我々の仕事には、3つの段階があり、最初は「発想」という段階。365日、何かないかなと考えている中で、心に触れるものが出てきたときに、発想から「現場」の段階に移る。世界中を回ることもあれば、素晴らしい魂を持つアーティストと組むこともある。それとやはり、コピーライターと組んで、魂の言葉を抽出してもらい、そこからいろいろビジョンを展開していく。
そして、全てが出来上がった後に、最後に「定着」の段階。グラフィックの場合には、PDと組むことが非常に大切なこと。僕は校正が嫌いで、昔からOKか改版か二つのみ。細かいところを直していくと全体が狂ってしまうので、全体を見てOKか改版かを決める。だからそこには、PDが大きく左右してくるわけです。その一瞬で、目的に対する勝負が決まってしまう。
また、印刷現場に行くことも重要。MACの画面だけではなくて、やっぱり手で触れてみてはじめて理解することが多いと思う。それには、PDが必要だし、どんな小さなカットでも、ピシッと決まらないと、全体が連動していかない感じがします。ADが何を狙っているかというところまで、PDに触れてもらうとスムーズに行くと思います。