書籍
神戸元町ジャーナル――通り過ぎた人々、喪われた街
神戸元町の生活文化を後世へと受け継ぐアーカイブとして、「歴史」「文芸」「生活」をニュートラルに伝えることをテーマに制作された一冊です。
神戸モダニズムの光と翳は、本書の重要なモティーフです。表紙写真「相尅」(名古屋市美術館蔵、2004年ゼラチンシルバープリント)は、実験的かつ多種多様な表現法で写真史に名を刻む安井仲治(1903-1942)が1932年に神戸の旧外国人居留地で撮影した作品。OKミューズガリバーエクストラ ホワイトSにスミのダブルトーンをのせ、作品世界の再現を追求しました。
本文には、街の空気感に寄り添う書籍用紙「タブロ」を採用。写真一枚一枚の階調を丁寧に補正し、深みのある表情や存在感を最大限に引き出しています。
印刷物そのものが、元町の質感をまとったメディアとなる。そのコンセプトを確かな手触りとして実現しました。
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担当領域
制作管理、組版DTP、製版、印刷
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仕様
サイズ:A4変型判(天地296mm×左右168mm)
製本:PUR並製本 簡易フランス装(小口折り)
頁数:223頁
ジャケット:NTパイル ホワイト 四六版 #155 表・裏とも特色1色(P/T186特練)
表紙:OKミューズガリバーエクストラ ホワイトS 菊判T目118kg ダブルトーン(K/2色)
見返し:色上質 赤 四六判T目 厚口
扉:本文共紙
本文:タブロ-FS 菊判Y目45.5kg スーパーブラック1色 -
PD
黒田典孝
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概要
本文執筆:平野義昌
写真構成・年譜執筆・索引編輯・校閲:柳原一徳
書容設計:扉野良人
表題英訳:菊地利奈
挿画:林 哲夫
発行:みずのわ出版
製本:㈱渋谷文泉閣
みずのわ出版サイト↓
https://mizunowa.com/pub/862/