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明日への扉 荏原 畠山美術館
昭和39年(1964年)に開設された畠山記念館は、2024年に荏原 畠山美術館としてリニューアルされました。
約4年半にも及ぶ改築工事を経ており、この新しいパンフレットでは増築された新館部分についても紹介されています。
畠山美術館は優れた古美術や、茶道具の名品の数々を収蔵している美術館です。
パンフレットからも、伝統に根ざした上質な雰囲気や、歴史の厚みが感じられるような仕上がりを意識。インキの盛りに耐えられる版づくりで、高彩度と重厚感のある印刷物を目指しました。
箔押し部は光朝体が元になっています。
もともとフォントは人の手書き文字を起源としているので、明朝体などに特徴として見られる「墨溜まり」の形は一定ではありません。本作においては、その形を意図的に整えつつ、鋭利で緊張感のある印象に仕上げられています。
この造形によって「自然物としての紅葉の葉」と「人工物としてのフォント」という対比がより明確化され、印刷物の表紙という平面空間において、お互いの存在を強調しあう構図が表現されました。
第67回全国カタログ展 銀賞受賞作品
(書影撮影:伊奈英次様)
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担当領域
製版、印刷
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仕様
サイズ:A4H(W210-H287)
製本:PUR糊無線綴じ
頁数:表紙4P+本文48P+見返し(表2側のみ1枚)
表紙:4色+保護ニス ヴァンヌーボV-FSスノーホワイト四六235kg
表1に箔押し(消し金102)
見返し:NTラシャベージュホワイト 四六100kg 銀1色/銀1色 -
PD
田中友野
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概要
発行:荏原 畠山記念文化財団
AD:鎌田順也(KD)
D:小山桃(KD)
P:伊奈英次、鈴木淳平、株式会社エスエス
C:清松俊也(キャッチャーゴロ)