デジタル製版
デジタルカメラの普及やパソコンの高性能化によって、誰でも簡単にデジタル画像を加工することができるようになった現在、製版会社に求められるものは他の追随を許さない画像クオリティの高さです。最高級スキャナであるハイエンド・イメージワークステーションなど、経験豊富で感性豊かなスタッフにより、業界最高水準の製版技術でフォトグラファーやデザイナーのこだわりにお応えします。
スキャナと画像処理
スキャニング技術の価値
いくらデジタルカメラが普及しても、写真家の中にはアナログフィルムの“味”にこだわり続けている方もおられます。また、撮影フィルムに残された過去の膨大な画像資産も製版スキャナがなければメディアに載せることができません。そういう意味でスキャニング技術の価値は決して下がることはありません。
例えば、「この見本通りの色にしてほしい」と求められた場合、製版用スキャナはこの要求に答えられる機能を持っています。常にゴミ・キズなどの修正を行い、経年変化や光源などによるカブリを補正するなど、スキャナの機能を熟知し、使いこなせる技術を持つオペレーターでなければその要求にも十分にお応えできません。
スキャナの性能だけではなくそれを扱うオペレーターの高い技術も必要なのです。熟練オペレーターは色分解する前に写真を見ただけで黄版や赤版、藍版の調子についてのイメージが頭の中であらかじめ出来あがっています。
山田写真製版所には今でも稼働するドラム型のスキャナがあり、プロの製版スキャナオペレーターが高い技術で対応します。美術品や特殊インキで印刷したい画像など、高品位な印刷を考えられている方、デジカメでは見られない風合いを求められている方はぜひ一度ご相談ください。
データ下版
データ下版とは、DTPアプリケーションで制作したデータをフィルムやCTPで出力するのではなく、完全校了データでお客様にお渡しする下版の形態です。
データ下版の種類 |
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CTP出力
山田写真製版所では、現在99%の割合でCTPによる版の供給を行っています。TRUEFLOW(大日本スクリーン社製)というRIPを中心にDTPのワークフローを構築しCTPを出力しています。
CTPとはComputer To Plateの略で、DTPアプリケーションで作成されたデータを、プレートセッターという機器を通し、直接刷版として出力するシステムのことで、ダイレクト刷版ともいいます。フィルム出力の工程が省略されることで、短納期化やコスト削減につながるとともに、版の精度も向上します。
DDCP出力
DDCPとは「Direct Digital Color Proofing」の頭文字をとったもので、デジタルデータを高精度のプリンタに直接出力するシステムのことです。
その代表が「デジタルコンセンサス プレミアム」で、専用紙に印刷と同じ網点でプリントするため、印刷前に実際の仕上がりをシミュレーションすることができます。紙の地色や印刷時のザラツキまで再現できることから、信頼性や生産性が高く、弊社の標準DDCPとなっています。
さらに近年は、インクジェットプリンターやレーザープリンターのカラーマッチング精度も高くなり、要求される品質や納期、予算と各プリンターの特性を考慮して使い分けています。