2024年3月29日
プリンティングディレクション

【印刷5大要素を見つめる その5】 高度な製版技術との連動

製版は「プリプレス」と訳されるように印刷の前工程と一般的に認識されていますが、その重要度から見れば、印刷品質そのものを決定づける、まさに「心臓部」とも言えるでしょう。

当社では、製版工程と印刷工程の重要度を等しいものと捉え、両工程にシナジー効果を生み出す考えで製造ラインを設計しています。
基本技術としては、トーンを「ライト、ミディアムライト、ミディアム、ミディアムシャドー、シャドー」の5つに分けて考え、ディテールの広がりを適確に表現することで、多色はもちろん、単色でも良い物に仕上がります。
PDは、色調修正等の朱書き「訂正指示」を行う場合には、コダック社製フィルタキット等の専用ツールを使用して、具体的な数字で網点情報の指示を行います。

また、現在はCTPが主流になりましたが、アナログフィルムの持つメリハリやダイナミックさを組み合わせることで、デジタルとアナログを融合させ、より高度で適確な表現が可能になります。トラブルが多いグラデーションの表現にも有効な手段です。

的確な線数を選択する

スクリーン線数は通常175線ですが、的確な線数を選択し、最大の効果を出すことも巧みなテクニックです。線数は、細かいほど良いものができるというわけではありません。インパクトを出すために、あえて線数を粗くすることが適する場合もあるのです。
スクリーン形状では、AMスクリーンとFMスクリーンを適材適所で選択したり、または組み合わせて使用することもあります。つまり、最新技術のみに頼るのではなく、既存の技術も含めてフル活用し不可能な表現を可能にしたり、より的確な表現、より新しい付加価値を見いだしていくことが、われわれプロフェッショナルの使命です。

当社では、こうした熟練した製版技術と丁寧な作業でピクセル一つひとつにまで日々こだわり、印刷全体の品質を押し上げていきます。